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薬局・薬剤師に求められるもの

 

2020年の調剤報酬改定において、「かかりつけ機能の評価」「対物業務から対人業務への構造的な転換」など、薬局・薬剤師に求められる役割が示されました。

かかりつけ機能の評価


この「かかりつけ機能の評価」という点で、次のような取り組みが求められています。

・重複投薬解消に対する取組の評価

・地域支援体制加算の要件の見直し

・かかりつけ薬剤師指導料の評価の拡充

・同一薬局の利用推進

 

今回はこの中でも「重複投薬解消に対する取組の評価」にスポットを当て、お伝えしようと思います。

ポリファーマシー


皆さんは「ポリファーマシー」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。

ポリファーマシーとはpoly(多数の)+pharmacy(調剤・薬剤)という2つの言葉を組み合わせたものです。

ただ、ここで注意するポイントとしては、単純に薬剤が多いことがポリファーマシーではないということです。

ポリファーマシーは、薬物有害事象のリスク増加・飲み間違い・アドヒアランス*の低下につながる多剤服用のことを指します。

多くの薬剤を服用していれば、意図しない症状や副作用が出たり、誤った飲み方をしてしまう恐れがあります。

そして、処方された薬剤を何のために服用しているのか、分からなくなってしまうことも少なくありません。

アドヒアランス*=患者自身の積極的な治療への参加を意味する

 

特にお年寄りは複数の疾患を患い、疾患ごとに別の医療機関にかかることも多いです。

 

皮膚科で痒み止めとして以前からアレルギー薬を服用している患者さんに、耳鼻咽喉科で鼻水を抑える目的で同様のアレルギー薬が処方されたり、整形外科で痛み止めをずっと服用していた患者さんに、内科から胃薬が新たに処方されることもあります。

 

もし、かかりつけ薬局かかりつけ薬剤師を持っていたら、「同じような薬をもともと飲んでいる」とか、「もしかしたら以前から飲んでいる薬の副作用が出ているのかも知れない」と気付いてもらえたのではないでしょうか。

また、患者さんの服用している薬を一元管理し、生活背景も理解していれば、有害事象を早い段階で発見することもできます。


ポリファーマシー解消のための対策と評価


薬局薬剤師は、患者さんからの訴えを処方医に伝え、処方変更の提案も行うこなうことができます。

その提案の仕方や処方医からの返答によって算定する点数も異なってきます。

〇重複投薬・相互作用防止加算(残薬調整以外の場合):40点(400円)

薬剤服用歴に基づき、重複投薬、相互作用の防止等の目的で、処方医に対して照会を行い、処方に変更が行われた場合は、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。

〇服薬情報提供料2:20点(200円)

患者若しくはその家族等の求めがあった場合又は保険薬剤師がその必要性を認めた場合において、当該患者の同意を得た上で、薬剤の使用が適切に行われるよう、調剤後も患者の服用薬の情報等について把握し、患者、その家族等又は保険医療機関へ必要な情報提供、指導等を行った場合に算定する。なお、保険医療機関への情報提供については、服薬状況等を示す情報を文書により提供した場合に月1回に限り算定する。

〇服用薬剤調整支援料1:125点(1250円)

6種類以上の内服薬が処方されていたものについて、処方医に対して、保険薬剤師が文書を用いて提案し、当該患者に調剤する内服薬が2種類以上減少した場合に、月1回に限り所定点数を算定する。

〇服用薬剤調整支援料2:100点(1000円)

複数の保険医療機関から6種類以上の内服薬が処方されていたものについて、患者またはその家族等の求めに応じ、当該患者が服用中の薬剤について一元的に把握した結果、重複投薬等が確認された場合であって、処方医に対して、保険薬剤師が当該重複投薬等の解消に係る提案を文書を用いて行った場合に、3月に1回に限り所定点数を算定する。

さいごに


 

飛鳥薬局は埼玉県で調剤薬局を展開して25周年を迎えました。

地域の方々の健康をそばで支える薬局・薬剤師でありたいと従業員一同、日々業務にあたっています。

今回ご紹介した取り組み以外にも、皆様のかかりつけ薬局・薬剤師として、一人ひとりに合わせた薬の相談や生活習慣のアドバイスもさせていただいております。

ぜひ、処方箋がなくても、お気軽に飛鳥薬局にお立ち寄りください。